お墓に供える花の選び方|定番の花・避けられやすい花・季節の花
お墓に供える花選びで最初にお伝えしたいのは、「絶対にこの花でなければならない」という決まりはない、ということです。長持ちしやすい花を基本に、故人を偲ぶ気持ちで選べば、それが一番のお供えになります。そのうえで、昔から選ばれてきた定番の花と、一般的に避けられることが多い花の傾向を知っておくと、花屋の店先で迷わずに済みます。この記事では、定番の花、避けられやすい花とその理由、季節ごとの選び方、造花の考え方までを紹介します。
一般的によく選ばれる花
菊——仏花の定番とされる理由
お墓のお花といえば、まず思い浮かぶのが菊です。菊が長く選ばれてきたのには、次のような理由があるといわれています。
- 日持ちがよい:切り花のなかでも長持ちしやすく、屋外のお墓に向いています
- 一年を通じて手に入りやすい:季節を問わず花屋やスーパーで購入できます
- 花びらが散りにくい:散った花びらで区画が汚れにくいのも、屋外向きの特長です
菊以外の定番
菊にこだわる必要はなく、次のような花もよく選ばれています。
- カーネーション:日持ちがよく、色の種類も豊富です
- リンドウ:秋の仏花の定番として親しまれています
- スターチス・カスミソウ:花束のボリュームを整え、長持ちする名脇役です
- キンセンカ・ケイトウなど、季節の花も広く使われます
花の色は、白・黄・紫を基調にすることが多い一方、故人の好きだった色や明るい色合いを選ぶご家庭もあります。四十九日までは白を基調とする、といった考え方が語られることもありますが、これも地域や宗派、ご家庭によって異なります。
一般的に避けられることが多い花
次のような特徴のある花は、お供えには向かないとされることが一般的です。ただし、いずれも「絶対の決まり」ではなく、故人がとりわけ好きだった花なら供えたい、という考え方もあります。迷う場合はご家族や霊園に相談してみてください。
- トゲのある花(バラ・アザミなど):扱う際にけがをしやすいためとされます
- 毒のある花(彼岸花・スズランなど):縁起の面と安全面から避けられる傾向があります
- 香りの強い花(ユリなど):周囲の区画への配慮や、虫が寄りやすい点が理由とされます。ユリは花粉が石に付くとシミになりやすい点も気をつけたいところです
- 散りやすい花・つる性の花:花びらが散って区画を汚しやすいため、屋外のお供えには不向きとされることがあります
季節ごとの花選び
屋外のお墓では、季節による花の持ちの違いも考えておきたいポイントです。
- 春:スイートピー、キンセンカ、アイリスなど。気候が穏やかで花も持ちやすい季節です
- 夏:暑さで花が傷みやすいため、リンドウやケイトウなど暑さに比較的強い花を選び、本数を控えめにするのも一案です
- 秋:リンドウ、ケイトウ、小菊など。お彼岸用の花束が店頭に並ぶ時期でもあります
- 冬:菊やカーネーションを中心に。気温が低いぶん花は長持ちしやすい季節です
なお、お参りのあとの花の扱い(そのまま供えておくか、持ち帰るか)は霊園の方針によって異なります。枯れた花が長く残るのを避けるため、持ち帰りを求める霊園もありますので、掲示や案内を確認しておきましょう。
造花はよいのか——考え方と霊園規則
「頻繁に来られないので造花にしたい」という声は年々増えています。造花の扱いは、霊園・墓地の規則と、ご家庭の考え方によるというのが実情です。
- 生花を基本とする考え方が根強い一方、枯れた花が放置されるより造花のほうがよいという考え方もあります
- 霊園によっては造花を認めているところも、生花を原則としているところもあります
- 風で飛ばされにくい固定方法など、造花ならではの注意もあります
どちらが正しいというものではないため、霊園の規則を確認したうえで、ご家族で相談して決めるのがよいでしょう。
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執筆:456ちんねん堂
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